患者の治療が成功するかどうかはメンタル面による影響も大きい。
これは心療内科や精神科に限ったことではなく、例えばガンの治療においても前向きな姿勢で生きようという気持ちが生まれたのをきっかけに改善されていくことすらある。
人のメンタルについてはまだ未解明な部分が大きいが、一般的にはポジティブに考えられるようになると治療も成功する可能性が高くなっている。
このことから医療においてはメンタルケアが重要ではあるものの、医師が直接担っているケースは心療内科や精神科程度ということが多い。
実際には看護師に暗黙の了解で任されている現場がほとんどなのである。
看護師はその業務を的確にこなせるようになるための基本を知っておく必要がある。
メンタルケアにも様々な方法論があるのは確かで、自分なりにやりやすい方法を学んでおくのも良いだろう。
しかし、基本さえ分かっていれば理論を知らなくても適切に対応できる人も多いのだ。
その基本とはヒアリングと観察を徹底することである。
患者が何を考えているのかを正しく理解するように努めるのが基本であり、話を聞いて適切な相槌を打ち、さらに言いたいことを引き出すのが重要と言える。
また、言葉にできないことも様子から察することができる場合があるので観察を怠らないことが肝心だ。
何か情報を引き出せても自分では何もできなくても問題はない。
何をすべきかを医療スタッフと共に考えるのが具体的な対策になるのである。
また看護師に必要なメンタルケアの方法について、精神科勤務の看護師を参考にしてみるのもおすすめだ。