看護師はかなり早い段階で自分の専門を決めなければならないのが一般的だ。
就職先が総合病院や大学病院であればジョブローテーションで様々な診療科を経験できることも多いが、専門病院やクリニックなどで働こうと考えると就職の時点で決めておく必要がある。
ただ、何を専門にすべきかを決めかねてしまう看護師も多く、決断を延期するために総合病院を選んでいる人もいるのが実態だ。
しかし、いつかは専門を選ばなければならないので、できるだけ早い段階で絞り込むようにしよう。
その切り口としてまずは、内科と外科の違いを考えるのが良い方法だ。
問診のやり方も治療の方針も異なり、現場の雰囲気や考え方にも差があるので自分に合うのはどちらかを考えてみよう。
内科と外科のどちらかが良いかが決まったとしても、それぞれにかなり多くの候補がある。
ただ、数はおよそ半分になるので、その中から興味を持てそうなものを探すのがおすすめだ。
主に扱う臓器や器官によって分類されているのが基本だが、それに応じてどんな患者が来院するのかも違う。
病気に関する興味だけでなく、患者の年齢層や性別などについても考慮してみると候補を絞り込みやすい。
しかし、このような方法で診療科を決めようとしても決定打に欠けるという看護師もいるだろう。
その場合に、もし総合病院で働いているなら、その病院が強みにしている診療科を希望してみよう。
高度なスキルを学ぶことができ、経験できる症例数も多いので将来的なキャリア形成に役立つからである。